作画コンセプト

タイトル：月面平和都市

あの大戦を経てもなお、今もあちらこちらで国と国のいさかいが続いている。
宇宙からは、地球上に国境線などは見えないのに。
宇宙はだれのものでもなく、ましてや、この無限の空間に国境線を引くことはできない。
宇宙のどこかに都市が建設される日は近い。そこでは、人類がみんな平等で平和な生活を営んでいるはずだ。
世界中の国々の軍事予算と科学技術を投入すれば、夢が実現するのは早い。
その夢がかなった年が、人類にとって、真の「平和元年」となる。

プロフィール

熊本市出身、広島市在住。
40歳代で切り絵の手法を独習し、切り絵で制作した手づくり絵本の2作品が、1988年、『日本の絵本賞』で、新人賞（佳作）と全国学校図書館協議会賞をダブル受賞。その後、手作り絵本部門で、文部大臣奨励賞、読売新聞社賞などを連続受賞。絵本「ももの里」（汐文社、リブリオ出版）で絵本作家としてデビュー後、カレンダー絵や雑誌の表紙絵なども手掛けている。また、学校や図書館、美術館などで講演や原画展、切り絵講座を行っている。切り絵絵本作品に「原爆の火」（新日本出版）、「鬼ガ山」（絵本塾出版）ほか。児童文学作品に、東日本大震災と広島の被爆をテーマにした「青い空がつながった」（新日本出版他）がある。